受験モードへの切り替え

20230131_kou2_point_image1

【進路指導・学習指導】3年生の受験を機に「受験モード」への切り替えを促す

 3年生が受験に臨む姿を見て、2年生は1年後の自分を意識し始めます。これをきっかけに、気持ちを「受験モード」に切り替えさせることができれば、志望校合格に向けて順調なスタートが切れます。
 例えば、今年の大学入学共通テストの問題を解かせ、自身の学力を認識させます。そして、今が受験勉強をスタートする時期であることを意識させます。その際、「2年生までの学習範囲からも多く出題されている」「対策をすれば決して手強いテストではない」ことを知れば、これまでの学習が入試につながっていると、生徒は実感できます。
 また、大学入学共通テスト模試・2月は、初めての共通テストと同じ出題形式の模試です。冊子「合格ライン」やCompassなどで共通テスト本番までの各模試回での昨年度の合格者平均点を確認できます。結果をもとに、「いつまでに」「どの教科で」「何点」伸ばすのかといった、志望校に合格するための具体的な目標を意識させると、自身が「受験モード」に切り替わっていく実感を得やすくなります。

【進路指導・学習指導】受験モードへの切り替えがうまくいかない生徒との面談例

 受験モードへの切り替えがうまくいかない生徒がいます。そのような生徒に対して、入試に向けた課題を顕在化させ、受験勉強をスタートする具体的なアクションプランを確認する2つの面談例をご紹介します。
 【POINT】まだ受験勉強をスタートしていなかった生徒には、「やっていなかったからできないだけ。やればできる」という根拠のない自信があります。ですが、面談で決めた学習課題に取り組むことで、生徒はようやく志望校との距離をリアルに感じるものです。そこで、面談後の生徒の様子や変化を継続的に確認して、このまま志望を貫ける生徒かどうかを見極めていきます。
 【POINT】生徒の意識を受験モードに切り替えさせるためには、何より「この志望校に合格したい!」との強い思いが必要です。そこで、面談では志望校に対する本気度を確かめることが不可欠です。いろいろな角度から質問を重ねて、徹底的に本気度を確かめてもいいくらいです。一方、内実は志望が固まっていなかったり、今一つ本腰を入れて受験勉強に向かえなかったりする生徒がいます。まずは生徒の現状に共感を示し、何がネックになっているのかを本人の言葉の中に探るようにするとよいこともあります。「どんな状況であれ、自分の人生は自分の判断と努力とで切り開いていくんだ」という軸をぶらさず、生徒が本気で進路実現に立ち向かえるポイントを粘り強く探っていきます。

ベネッセコーポレーション・教育情報センター公式SNSもぜひご覧ください

X(旧Twitter)やYoutubeでは大学入試の志望動向や大学へのインタビューなど様々な情報を発信しております
ベネッセコーポレーション・教育情報センター公式Youtube
ベネッセコーポレーション・教育情報センター公式X(旧Twitter)